過去の丼



2004年5月1日(土) デスク

ゴールデンウィークの前半も終わり。
行楽へと誘う上天気。
ですが相方さんはあいにくの出勤です。うう、友達に連絡とろう。
…友達も仕事でした。ここぞとばかり八つ当たりされました。
ま、まあそんな事もある。掃除でもするか。
夜までかかりました。<1部屋だけなのに<しかも終わってない
やっぱり曜日きめて掃除するとかしなきゃだめですね。一気にやろうとすると大変すぎる。夏休みの宿題とかと同じですね☆
私は寡聞にして夏休みの宿題を計画たてて片付けられる人を知りませんが、やはりそういう方は何かときちんとなさっておられるのでしょう。
・鞄の中にはハンカチちり紙常備
・さらにもしもの時のカットバン常備
・印鑑と通帳は別々の所にしまい
・出かける時には天気予報をチェックし
・降水確率が微妙な時には折り畳み傘を携帯
・ライフプランもきちんと設計
・…こう羅列すると『そんな事くらいできるだろう』とか思うけど
・そう簡単にはできるもんじゃない
・少なくともできる人は1年間で20万も本や漫画を買わない
・いややりながら買える人もいるだろうけど
・私には無理だ
・つう事は掃除も無理? うん、無理。

2004年5月2日(日) デスク

休めない友達がノロイをかけたのでしょうか。
掃除なんてガラでもない事をしたからでしょうか。
発熱しました。
…こんなに天気がいいのに。
…今日こそ行楽に出かけようとおもってたのに。
薬飲んで寝て起きたら夜です。なんだこりゃ。ううぼんやりする。ハナでる。咳でる。明日になれば少しはましになるだろうか。
…ま、ね、全然遊べなくってもね、別にね…
うううううううううううううううううう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛。


2004年5月3日(月) 委員長

 一人で行動することが多いので、ファーストフードなんかに入ると、隣の席の会話に耳をかたむけたりします。本日は、おばさんとおばあさん。嫁と姑ってわけではないようです。

 おばさんのほうが、なにやら体の不調についてうったえています。肩凝りがひどいの、目がしょぼしょぼするだの。大人しく、ふんふんと頷いているおばあちゃん。

「でもね、これを二ヶ月くらい前から飲み始めたら、すっごく楽になったの!」

 ……なんか、雲行きがあやしいです。
 横目で見ていると、おばさんがバッグから取り出したのは、サプリメントらしきプラスティックの容器。

「私の親戚のおばさんの話なんだけどね、医者にガンだって言われて、その人、もう人生の残りの時間は自分の好きに使いたいって、貯金はたいて、健康食品をいっぱい買って飲み始めたのね

 ああっ、待って!
 微妙すぎてどうツッコんだらいいのかわからない!

「そしたらね、これ飲んでたら、なんとガンが治っちゃったのよ」
「…じゃ、これのほかにも色々飲んでたの?」
(いいぞ、おばあちゃん! なかなか鋭いぞ!)
「うん、でもこれも飲んでたの!


 いくらなんでもその反駁は弱いと思われましたが……結局このおばあちゃん、一本六千円、五本買ったら二万五千円に割引!を購入されてました。

 帰ったら嫁とかに怒られるんじゃないかなー。まあ、あっしには関わりのないことでございますが。

2004年5月4日(火) 委員長

 都庁の展望台にのぼりました。
 わーいわーい高いなあ、ってただの子どもですが、夫はさすがに関東の人間なので、東北から来てこのあいだまで代々木を「だだいき」と読んでいた私に色々おしえてくれます。

「晴れてたら、あのへんに富士山が見えます」
「ほうほう、今日は曇ってるから残念ですねえ」
「あのへんにぼや〜っと見えるのが、箱根の山並み」
「え、箱根?」
「そう、箱根マラソンとかの、箱根」
「箱根って、北海道じゃなかったんですか?
(夫、しばらく私の顔を見つめ、)
「箱根マラソンは、大手町からスタートするでしょう。青函トンネル抜けて北海道へ行くとでも思っていたんですか」
「そんな馬鹿なこと考えませんよ。北海道にも大手町という地名があるんだなと納得していただけです」
「・・・・・・」

 ああ、もうなにを言ってもだめです。夫の目が、小さな子どもを見る目になっています。ちくしょうちくしょう、語彙力なら絶対に勝ってるのに、こんなところで文系の弱点が出るなんて。(←多分違う)

「は、箱根マラソンがそんな紛らわしいところからスタートするからいけないんですよっ。
 国会議事堂とか皇居とか、日本に一個しかないところからスタートすればいいんですよっ」


 夫の目が、どんどんなまぬるい優しさでいっぱいになるのを、わたくしは止めようがなかったのでございます・・・・・。

2004年5月5日(水) 委員長

 都庁の展望台にのぼったときのことですが、やはり観光スポットということでか、外国の人が多く見受けられました。

 で、つくづく外国語を覚えたいなあと思った出来事。

 六本木ヒルズを指さして、中東系らしき顔立ちの観光客数人が、なにか話しています。

「○☆■×@&#サダム・フセイン…」

 ……なにを話してたか気になってしまう。

2004年5月8日(土) 代打更新:係長

 むかーし、吉田戦車の4コマ漫画であったネタ。
飛行機の機長からのアナウンスで「あ。」・・・「『あ』って、何なんだー!?」

というようなことはよくありますが。
最近わたくし抜歯しまして、ときどき抜歯したとこに弱めにレーザーをあてて傷の治りを早める、という治療をしております。
 今日もいつものように口を開けて待っていたところ、「ぢぢぢっ」という音と焦げ臭いにおいと痛みが。熱いですよ痛いですよいつもより多くレーザーあててませんかねぇねぇ?
助手のおねえさんも「え?」と声をあげました。しかし歯医者さんは冷静にレーザーの機械をぴぽぽと操作して、何事も無かったかのように治療を再開。
あの『え』は何だったのか。
治療が終わってから喉まででかかったのですが、助手のおねえさんの爽やかな笑顔になごんでしまい、結局聞く事ができませんでした。
お口の中が焦げると結構おいしそうな匂いがするんだよ、ということを述べて、本日の小心者の代打更新を終わらせていただきます。

2004年5月9日(日) 委員長

 GW中にひいた風邪がまだ治りません。
 熱で頭がもーろーとしてるのですが、とりあえずこれだけ言わせてください。



 かっこいいなあ。福田官房長官。




 背後にどんだけ黒々とした思惑があろうと、この引き際は見事。

2004年5月10日(月) 係 長

  夕方、ニュースを見ていたら「ご当地ナンバー導入」の記事を発見。 会津、伊豆などなど、住民の反対がなければ導入予定だそうな。
 …別に「○○県」で、いいじゃないか。それでなくても覚えていない日本の地名、これ以上漢字のナンバーが増加しなくてもいいじゃないか。 ただ自分が解らないという理由だけで反対してる訳ではなくて、無駄に手間ばっか増えるし、かけなくてもいい人件費のために税金使われたら面白くなーい、そういう理由もちょっとあります。
 ああ、そういえば某県の県庁所在地で働いていたときは、お役所に向かって「こんな時間まで働いてんじゃねーよ!電気代だって税金だぞ ー!」と酔っぱらいのように叫んだこともありましたっけねぇ(遠い目) 残業帰り、もちろん素面で叫んでおりました。 たちが悪いですね。お役所の事情もいろいろあるとは思うけど、 やっぱり税金は無駄遣いしないほうがいいと思った月曜でした。

2004年5月11日(火) 係 長

 突然、体中に湿疹(じんましん?)が。
とくに思い当たるフシは無い、、、
ありました。
 こないだ、お風呂に大急ぎで入って、体を洗って、お湯をざばん、とかけてすぐ服を着て出勤して、、、
せっけんが残ってたせい?
しかもその後暑くて汗をかいたりしたもんだから、もう。
あまりのかゆさに皮膚科に行きましたが、お医者さんには言えませんでした。そして、診察後にアドバイスをもらいました。
「お風呂ではよく洗い流してください、せっけんはあまり使いすぎないようにして」

。。。バレてる?

2004年5月12日(水) 係 長

 体中にできたブツブツが痒いまま、気晴らしに読書をしていましたらば、(まだ「収容所群島」を読んでいるのですが) 収容所の中の環境が劣悪で、シラミがわいただの、肌着は年に2回しか支給されないだの風呂やトイレが無かっただの。
あー! カ カ カ カ カ。カユイ。
体調が良くないときは読む本を選ぼう、という教訓を得た一日でありました。ちなみに、ブツブツが出て痒いときは冷たいおしぼりをあてる等して、ひたすらガマンするのが正しいのだそうです。うっかり掻いたらブツブツが広がり、かゆさも倍増するのだそうです。本当かどうか試してみたくなるこのカユさ。

2004年5月15日(土) 係 長

 突然すごい量の仕事が降ってきて、今日やっと深夜になる前に帰宅できました。
昔は毎日深夜残業でも平気だったのに、さすがに年を感じます。
 で、疲れながらもムダ口をたたきつつ仕事をしていたところ、いま読んでいる「収容所群島」を知っている人がいました。
「へー。(発禁になってるのに。図書館でも書庫にしまってあって、貸出依頼(要・住所氏名記載)を出さないと借りられないのに。)」
もしかして活字好きなのか?と思って尋ねたら、
小・中学生のころから池波正太郎の剣客商売を愛読しているとか。渋い好みの若人発見。かと思いきや、CLAMP好きのマダムがいたり、今はレディコミでよく見る里中満知子好きなおじさんがいたり。
疲れているときには普段言わないようなことまで話すこともある、という法則を発見しました。
あすも休日出勤なので、いろいろ聞いてみようと思います。

2004年5月16日(日) 係 長

 今日も仕事で同僚たちもあまり寝てないはずなのに、なぜかみんな「エンタの神様」は見ていたようです。わざわざ録画したのか?
あちこちで集計が合わずに「それ、合ってませんから!残念!(しかも絶叫)」「小生、データを間違えて引っ張ってきてました。切腹!」の声が。
そのたびに全員がいちいちウケてるので仕事がはかどらないこと。
ハイになってて雰囲気は悪くないけれど、事情を知らない人が見たら顔色の悪い侍が多くてびっくりするだろうなぁ。と。
あすも侍たちは早朝から出勤です。残念。

2004年5月17日(月) デスク

係長も先週の日記で書いていましたが、過剰な残業をしているとなぜか職場の連帯感が強まります。疲労と寝不足からくるハイテンションにより、何を聞いても面白くなって大笑いしたり何もなくても笑いがこみ上げてきたり秘密を暴露してしまったりするからです。<修学旅行?
それに休日出勤が追加されると出勤途中や休憩時間に出会う家族連れやカップル、帰宅時の窓の明かりなどに言うに言われぬ憎しみ(八つ当たり)も感じるようになります。<テロリスト?
あげく『深夜毎日のようにこの道を通る不審な人がいる』という通報によりお巡りさんに職質されたり(単に帰宅ルート)タクシーに乗った瞬間運転手さんに会社を見抜かれたり(『この時間に素面な人はあの会社の人くらいだよ!』)さっさと帰宅して休みたいのになぜか通勤ラッシュにまきこまれたり(朝会社に行ったはずなのに)するともう疲れも倍増です(さらに運転手さんに「シャワーを浴びたら出社します」と話して心から心配されるオプション付き)。<なんていうかどうしろと

2004年5月18日(火) デスク

例えば。
相方さんに連れて行ってほしい場所がある、しかしちょっと遠く費用も少しかかるので渋られるかもしれない、といった時。
1:まず断られるだろうという場所Aを提案する
2:断られた時に「そうだよね、無理だよね。だったらさ…」と本命Bを提案し
3:Aに比べて「近い」「費用があまりかからない」といい点を述べ
4:「どっちがいいと思う? やっぱりBだと思わない?」とだめ押し
ポイントは
・相手の反対意見はまず肯定してから自分の意見を述べる
・2択にする
これを押さえておけば、あとは応用です。自分の意見Bに反対の意見Aという場合であれば、2を「そうだよね、無理だよね。だけど…」としましょう。しかし2択にする事はかなり重要なので、両方の案を自分から出せればベストです。
3のいい点というのはそれこそヘリクツで充分。「長い目で見れば結局おトク」みたいな悪徳商法の人が喋るようなセリフでもイケます。
一回では自分の思うような答えが返ってきません。機会を捉えて少しずつ、何度も同じ論法で攻める事が大事です。相手が少しでも気持ちをグラつかせたら機を逃さず畳み込みましょう。その際、あくまでも相手の意見を尊重する姿勢を崩さない事により「自分の意志で決定した」と錯角させる事ができます。

…まあ電話勧誘する人の話法ですね。ご利用においては各自の責任でお願いします。ね、委員長。お役に立ちました?

2004年5月20日(木) デスク

人は涙の分だけ強くなったり傷ついた分だけ優しくなったり過ちを踏まえて成長したりするものらしいです。

・家のカギを外に落とした(相方さんが拾ってくれた)
・Tシャツが後ろ前(昼まで気づけなかった)
・トイレに行ったらパンツが裏表(下着の方)

これら一回はやったことある間違いをこりずに一日でこなしてしまう私は後ろを振り返らない前向きな人間という事でよろしいでしょうか。

2004年5月21日(金) デスク

全然心当たりのない所から電話がかかってきてわけの解らない営業トークをされたり、ダイレクトメールが届いたりする昨今。
自分でも個人情報をきちんと管理する必要があります。
念には念を入れて携帯電話のロックナンバーも分かりやすい番号(誕生日・住所など)ではなく、全く自分に関係のない数字を入れました。備えあれば憂いなし! これでもし落としたりしても大丈夫!
ロックナンバーを忘れてしまいました<分かりにくいだけに
…大丈夫。ちょっと不便だけど電源を切らないでおけばいいんだし。
ぼんやり操作してたら電源を切ってしまいました<ロックマーク出現
というわけで今私の携帯は着信を受けることしかできません。
発信も電話帳も履歴もメールもカメラも使えません。トランシーバー以下。黒電話以下。

石橋を叩いたら壊れた気分。<というかそのもの

2004年5月22日(土) デスク

はじめての経験はどきどきするものです。
はじめて自転車から補助輪を取った日。
はじめて男の子と町を歩いた日。
そんなときめきとは無縁になってもうしばらく経ちます。
まさか、突然こんな事が起きるなんて……。

バイクでガス欠こいてしまいました。

ときめいたー。<恥ずかしくて

2004年5月23日(日) デスク

ずっと欲しい欲しいと思っていた『言いまつがい』、ようやく購入。
以前委員長も書いていましたが、『ほぼ日刊イトイ新聞』というサイトに投稿された『言いまつがい』が本になった、というものです。
私のツボは「逆転現象」と「時代物」です。とくに侍言葉。
我慢に我慢を重ねた末にでてくる笑い声というのはあんなにもケダモノじみているのですね。反省。
私の投稿も掲載されておるのですよ。うふふふふ。<嬉しいようだ

2004年5月24日(月) 委員長

 家が建つ前に読んでよかった。
 やっちまったよ一戸建て!! のレビューに、私はそう書きました。
 そう、なにしろ私も、建築家さんと家を建てるべく打ち合わせを重ねている日々だったから。
 このマンガでは、建築家さんがふきぬけのトイレを提案し、著者は「面白いかも」と受け入れるものの、あとがきで結局「ふきぬけじゃなくてもよかった」と書いています。

 たしかに、建築家の人が提案する間取りやデザインは、個性的だったり、ハウスメーカーや工務店では発想しえない独特なものだったりして、最初は「へえ〜」と感心させられるもののようです。それが、実際に住むうえでどうなのか、というのはひとまずおいても。

 で、うちは、一階が親世帯、二階が子世帯という二世帯住居です。子世帯は、残業や職場が遠いために、生活リズムは親世帯と比べてかなり夜型です。

 ・・・って言ってんのに。

 親の寝室のうえに風呂・トイレを配置する理由を二十字以内で説明してください。


 これはちょっと・・・と言ったら、次は親寝室のうえに子ども部屋、というプランを提案なさいました。普通、子どももうるさいと思いますがねえ???

2004年5月25日(火) 委員長

はじめての家づくり<仮題>

 お家の件は、解約方向で協議中です。
 基本設計が終わった段階で、ネットコンペを開催した会社には300万円近く支払っています。
 どこの工務店に話しても、「そんな初期段階でそんなに支払わされたの?」と驚いてくれます。
 それがいったいどれほど戻ってくることやら・・・。


夫「もし、家を建てないとして、ここに300万円あったら何を買う?」

「本」(←即答)


夫「・・・じゃあ、本を買って、残りでなにを買う?」

私「え? なに言ってるんですか。全額、本ですよ、本。あー、本棚が必要になりますね。じゃ、本と本棚」

夫「・・・・南の島に行ってのんびりしたいとか、思わないんだ?」

 ・・・・・夫。
 文系の妻をなめてもらっちゃ困ります。
 そういう返事を期待してるなら、
「何を買う?」
 じゃなくて、
「どこに行きたい?」と訊いてください。

2004年5月26日(水) 委員長

 家づくりのために、またその解約のために、精神的に消耗しているのでしょう。「ああ、わたし疲れてるな」と思うときがよくあります。一例をあげますと、

 「残念!」の波田陽区に萌えてしまって萌えてしまってあの姿がいつも頭から消え去らないこと。


 ・・・・腐女子つながりのお友達には内緒にしといてください。

2004年5月27日(木) 委員長

 家づくりとその解約のために、疲れているのは間違いないのですが、くわえて今は、ちょうど私の仕事が忙しい時期なのです。神経、ささくれだってます。隣りで上司が2ちゃん見ながら爆笑してるからなおさらです(←勤務時間中。咳をしているふうにごまかしてるけど、バレてんだってば)。
 もう波田陽区でさえも私の心を癒すことはできないかもしれません。だいいち、この人の名前の読み方をいまだに覚えてないし。

 そんな日の昼休み、大事な大事な憩いのときにやってきた、保険の勧誘員のねーさん。新人なのか、先輩らしき人となにやらごにょごにょ打ち合わせしてからこちらへやってきます。

「すいませーん、○○生命なんですがー」
「・・・・・はい」
(入り口のあたりで心配そうに見守っている先輩を指差しながら)
『アンケート取ってこい』って言われたから来たんですがー



 ・・・・・・・「はじめてのおつかい」見て出直してきやがれ。


「ママがトーフ買ってきてって言うから来たのー」という子どもはまだ見たことがないぞ。

2004年5月28日(金) 委員長

 やさぐれた気分をほぐすには、やっぱり美味い酒よねー、というわけで、薫り高い純米酒でほろ酔い。ここ数年は熊本の『美少年』がひいきです。別に名前が気に入ったわけではありませんよ。ありませんったら。
 いい具合に酔ったところで、ああ、明日って結構早起きしなきゃいけないんだった、と思い出しました。
 私の場合、酔っ払ったまま寝ると、かなりの確立で、寝坊します。眼が覚めるのは日が傾いてから、てことになるのです。残ったアルコールを寝ているあいだに分解するから効率が悪いのか、そのために疲れてしまうのか……ともかくいくらか酔いを覚ましてから寝たほうが、だんぜん、翌日の朝はラクです。

 そういうわけで、レギュラー珈琲をいれました。
 これも自家焙煎のお店で買ってきた、香りの良いお気に入りのものです。
 うーん良い香り、と一口。













 ・・・・・ほら、プリンにしょう油でウニとか、三つ一緒に食べるとコーラの味になるガムとか、ニコラシカとか、口の中で混ぜて味わうものって、ありますよね。

 突然なにを言いやがるとお思いですか。ええ、私もそう思います。
 いやでもね、なにこれなにこれ。日本酒の、吟醸香ともよばれるフルーティな香りと珈琲の苦味甘味酸味とが口の中であわさって、

 ゲロの香りに。

 ショックのあまり、なにかで中和しようと発泡酒の缶をあけ、ぐいぐいと飲んでみました。

 妙に甘ったるいゲロの香りに。


 もう寝ます。

 三十才・・・昔はもっと大人な年齢だと思ってた、と枕を涙でぬらしながら。

2004年5月29日(土) 委員長

 こう見えても(テキストサイトじゃ見えないだろとか言うな)クラシックが結構好きで、最近お気に入りなのは、バッハのゴールドベルク変奏曲。変人ピアニストとして名高いグレン・グールドの、 旧録 新録をAmazonでまとめて買いました。
 ピアノを弾きながら、興がのると鼻歌をうたいだす、とは聞いていたけど、本当にCDにそのうなり声がはいっているので、最初は驚いたものですが、慣れてくると「ああ、歌ってるよ」と笑えるようになりました。軽やかでかつ叩きつけるようなピアノの合間にふーんふふーんと混ざる声に、げらげら笑いながら掃除や洗濯、休日にまとめてこなす家事をこなし、グレン・グールドが終わってから、ふと、久しぶりに聞きたくなって筋肉少女帯をCDラジカセにセットしました。



 ………………号泣。


 ああっ、なんなんだよオーケン! なんだって君はそう私の涙ツボをぐりぐりと押すのだよ! 結婚するとき私は、sexMACHINEGUNSのAnchangと結婚できなくなることを嘆いたものだが、オーケン! いま私は激しくあなたと結婚できない身になった自分を呪わしく思うよ!




 えっと………

 普通は、グレン・グールドで泣くらしいですよ。

2004年5月30日(日) 委員長

建築家とのネットコンペ、解約騒動については
も少し落ち着いてから
次の当番あたりにアップします。

 抗鬱剤をもらいました。

 これで、どんなに気分がロウなときでも大丈夫。さあこい、鬱。
 いや、鬱が来るのに周期がありまして、だいたい、そろそろ来るな、とか、来たな、とかわかるんです。
 まあ、わかったからってダメで、死にたい、死ぬしかない、死のう、死のう、もう死のう、となるのは止められないのだけど、そこはほら、バイオリズムの一環みたいなものですから、一週間くらいでケロリと復活するんですね。復活するとわかっているから、本人は気が楽です。だから死にません。
 でも、いまは二人で暮らしているわけだから、そうもいかない。相手のちょっとした言動で、もういいよ、死ぬよ、いいから死ぬよ、だって死ぬしかないじゃん、となってしまう。そして、そんな私の態度で、本来私よりずっとデリケートな相方のほうがまいってしまうんです。

 だもんで、抗鬱剤だ。
 気分が落ち込んだら、もうだめだ、もう死のう、と思ったら、これを飲めば大丈夫!


 ところで私、親不知をぬいたとき、痛みで眠れなかったら飲みなさいとハルシオンを処方されたことがありまして、これを、別に痛みはないけどなんだか眠れない、というときに飲んでみたんです。
 睡眠薬なんてはじめてで、どんなふうに眠くなるんだろう、さあこい、どうだ、さあこい、さあこい、さあこい………


 ちっとも眠くなりませんでした。

 効果がいつあらわれるのかと、どきどきわくわくしちゃって、興奮しちゃって、だめだったんです。

 そして、抗鬱剤。
 そろそろ気分が落ちこむ時期だ。ああ、鬱がくる。鬱がきたら、はじめての抗鬱剤が飲める。さあこい、さあこい鬱、さあこい………


 楽しみになってしまいました。


 おかげでちっとも、死にたい気分にならない。ああもうだめだ死にたい…と思いかけると、あ、いまか? いま薬を飲むときか? とわくわくしてしまうのです。

 ……まあ結果的には、抗鬱剤の効果はあったといっていいのかも。

2004年5月31日(月)係長

 先週、委員長が筋肉少女帯を聞きながら涙した、と書いてましたね。
わたくしは「うたううあ」で泣きますとも。
 CD屋で『おもちゃのチャチャチャ』が流れてるのを小耳にはさんだだけでああやべやべやべ涙目になっちゃうよ。鳥肌たっちゃうよ。なんでそんなに振り絞るように歌っちゃうんだよ童謡なのにさ? 子供のころの楽しかったこととか辛かったこととか一気に思い出しちゃって自分のことなのに受け止めきれないよ?
 というわけで欲しいけど買えないCDとなっております。

全然関係ないのですが演奏がノッてくると「ひゃぁぉぅ」「ふわぁぁおぅ」「ひぃぇぇぃ(イエー、と言っていると思われるが夜中に一人で聞くと結構怖い)」と奇声を発するジャズのヒトはキース・ジャレットでしたでしょうかねぇ。これまた、ちょっと気になってるけど、欲しいけど買えないCDであります。ないですか、そういう音楽。


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