過去の丼



 

2003年8月1日(金) 委員長

 8月ですね。委員長はもうじき30才になります。

 20代のうちにやっておきたかったこと、やりのこしたこと、けっこうたくさんありそうで、指折りかぞえてみると。

その1.ユウナのコスプレがしたかった(だいぶ前から言ってる)

その2.制服着てメガネ装着して秋葉原をうろつきたかった。

その3.ゴスロリ服着て(以下同文)

 どうもわたしは、「ヲタモテ願望」があるらしいという恐ろしいことに気づいてしまった、29才の、愛なんていらねえよ、夏

2003年8月2日(土) 委員長

 名曲喫茶が好きです。
 ほとんど単独行動のわたしは、ひとりで本を読んだりして長居のできる、静かな名曲喫茶が大好きなのです。私語厳禁のお店は少なくなったものの、雰囲気を察して、二人以上のお客さんでも声を低めて話すのが大半です。

 雑誌で見て、本日行ってみたお店は、中二階のあるなかなか味のある喫茶店。1階の奥のほうに座って、本をひらくと、男女二人連れが入ってきました。
 入ってきた時からにぎやかだったそのカップルは、中二階に席をしめ、いやな予感どおりぺちゃくちゃと遠慮のない声で話しはじめました。

 ああ、いやだなあ。静かだから名曲喫茶が好きなのに。他人のおしゃべりが聞きたいなら、駅からここへくるまで何件もあったフランチャイズのコーヒーショップとか、いくらでもあるんですよ、それを素通りして、ほてほて歩いてきたのは、そこに静かな空間がある、そう思ったからこそなんですよ。

 男のほうが、なんか言ってます。
「オレさあ、喫茶店って好きなんだよね」
 だったらこの、名曲喫茶ってものの雰囲気察知して、も少し小さい声でしゃべれよってもんです。あーもういいや、この二人の会話に、聞き耳でもたてますか・・・・(サタデー・ウエィティングバー、アヴァンティ風に)

「オレはね、その人の過去があってこそ、今のその人があると思ってるんだ」 
 む? なんか熱いこと言ってますねえ。

「だからさ、おまえにどんな過去があろうと、オレはそれをまるごと受けとめたいんだよ」
 むむ?

「オレは、おまえのまえでは飾らない、ありのままのオレでいられるんだ」
 むむむ?

「おまえの過去がどんなだろうと、オレは・・・オレは・・・・」
 むむむむむむ?

 わあ、くどいてます、こいつ、くどいてます。店内に流れるのはピアノの調べと、この男のやけに力のこもった「オレ」とか「おまえ」とか「すべて、そのまま、ありのまま」なんていう言葉のみ。
 いやいや、恥ずかしー奴ぅ、なんて言いませんよ。普段聞いたら耐えられないようなクサイ台詞も、クラシックをBGMに聞いていると、なかなかいいもんじゃありませんか。同じシチュエーションでも、BGMが違うと、また違ったイメージで感じられるものですねえ。あ、そうそう、このお店は曲のリクエストも受け付けてくれるんでした。

私「すいませーん、『悲愴』をかけてください」

 とりあえず、『火曜サスペンス劇場』風(殺人犯が動機を語る場面)にしてみました。

2003年8月3日(日) 委員長

♪からっだのなかぁーはーキレイになったっよー つぎぃはなっかでぇーす なっかでっすよー♪ (ココカラのCM)

 うっわイヤラシー。こんなCM、絶対どこかからクレームとか来てすぐ消えてくぜー。

 とか思ってたら、なにごともなく、歌はそのまま、別ヴァージョンまで放映されてることに、今ごろ気がつきました。なんかこう、

 イヤラシーなんて言うやつが一番イヤラシーんだぜ、やーいやーい

 と、辱められた気分です。本当に誰も、なにも思ってないのですか。

2003年8月4日(月) デスク

「え? 君のところって偽装結婚じゃないの?」
「何を偽装するのさ」
「職業とか国籍とか」
「そんな後ろ暗いことしてないよ」
「性別とか性癖とか」
「それ偽装できるの?」
「犯罪歴とか」
「すみません」

2003年8月5日(火) デスク

「落としましたよ」
という声と共に肘の少し下をだしぬけにぎゅっと掴まれた。驚いて振り向く。
 私の右腕を左手で掴み、右手には携帯を持った少女がいた。十代後半のふっくらとした唇が印象的な子で、その可愛らしい口からは不釣り合いに落ち着いた声がした。
 商店街が並ぶ昼下がりの大通りは、お盆という事もあって家族連れや私のような帰省客など人出が多く、楽しげな会話やせわしげに歩く人たちで活気に満ちていた。
 初老と言われる年齢に差し掛かり、年齢からすれば体力には自信があったつもりだが、自分が思っている以上に耳が遠くなっていたのだろうか。苦笑しながら感謝の言葉を言いかけてふと考える。たすきがけにしたショルダーバッグの中に入れておいたのに、どこから落ちたのか。ファスナーに視線を落とす。それはきちんと閉じられていた。
 しかし、彼女の持っている携帯は間違いなく私の物だ。ストラップがゆらゆらと揺れる。
「ありがとう」
 バッグの中に入れたのは勘違いで、ズボンのポケットにでも入れてあったのが、何かの拍子に落ちたのだろう。そう思い感謝の言葉を述べたが、彼女は腕を離さない。
「これだけですか」
 携帯を受け取ろうと左手をのばしかけた私の出鼻をくじくように、彼女が口をひらく。
 お礼の言葉が足りないのか? それとも代価を要求しているのか? 戸惑っていると彼女は

「これだけですか」

と繰り返した。心無しか私の右腕を掴む手の力が強くなったようだ。薄気味悪くなった私は腕を振払おうとした。が、びくともしない。彼女が力を込めているのはわかるが、ふりほどけない程ではない。なのに、腕を動かせないのだ。

「落としたものはこれだけですか」

 彼女の言葉につられて自分の足元を確認する。だがバッグはきちんとしまっているし、足元にも何も落ちてはいなかった。何を言っているんだと言いかけ、彼女の顔を見た途端に40年前の記憶が蘇った。周りの喧噪がどんどん遠くなり、そして聞こえなくなる。

  まだ幼かった夏の日、井戸を覗き込んでいた見知らぬ少女の背中をふざけて押した。予想外の結果にすっかり恐くなって、その井戸には二度と近寄らなかった。今はすっかり開発が進んで昔の面影もないが、もしかしたらこの場所は

「落としましたね」

2003年8月6日(水) デスク

 近所のコンビニのドアに、
──180cm
──170cm
──160cm
と線が引いてある。外側にはない。内側だけだ。
 前々から気になっていた。今日は僕以外に客がいなかったので、レジのおじさんに尋ねてみる。するとおじさんはにこにこと笑いながら強盗が来た時におおよその身長を警察に伝えるためのものだ、と教えてくれた。ああ、そうなんですか。勉強になりました。コンビニを出ようとすると、でもね、とおじさんが話しかけてきた。
「でもね、それ以外にも使い道があるんですよ」
「何にですか?」
 おじさんは笑い続ける。にこにこと。
「見える人と見えない人を区別するのに使うんです。そっちの方がメインですね。強盗の身長うんぬんっていうのは、どうせなら何かの役に立てようと思いまして」
 なんだか意味がよく飲み込めない。おじさんは相変わらず笑顔だ。愛想のいい表情のまま、言葉を続ける。
「あなたには見えるんですね」
「え…え? 皆これ見えるでしょう。目立つ位置に書いてあるし」
「いえ、特別な人にしか見えないのです。あなたは選ばれました」
「何? 何を言ってるんですか?」
「待っていた…ずっとあなたを待ってました」
 笑顔のままにじり寄るおじさんから逃れようとした僕の肩は、見かけからは想像もできない強い力でがっちりと掴まれ、バックヤードに引きずり込まれた。

 そうして選ばれた僕はコンビニのバイトになった。特別な僕が特別な商品を特別なレジで打つ。次にあの目盛りが見える人が来たら、特別バイトから特別社員、特別店長へとステージが上がってゆく。なにしろ大きな組織だ。あの方のお側に行けるよう、笑顔で修行をしなければ。

「いらっしゃいませ」

2003年8月7日(木) デスク

「おい、今の看板見たか」
「見た。なんだかインパクトあるな」
「何をやるんだろう? 制限時間内でいくつおにぎりむすべるか。掃除を何分で片付ける事が出来るか。似たような子ども100人の中から出来るだけ早く自分の子どもを」
「あのなあ、母親大会ってのはたぶん違うと思うぞ」

2003年8月8日(金) 係長(代打)

ここ数日、帰宅>睡眠>早朝起床という生活をしております。
小学生くらいのころ、夏休みの心得とかなんとかいって、終業式で校長先生が言うじゃないですか。暑くなる前の朝早い時間に宿題や絵日記、課題をすこしづつやっておきなさい、って。
夏休みの宿題くらいならそれでも良いんですが、 本棚を1段、まるまる使うくらいためてしまった課題は遅々として進まず。朝風呂にはいってのんびり朝ごはんをたべて、もたもたと出勤します。
体調はすごく良いけど、校長先生の言ったことは正しくないなぁ。
夏に弱い人は朝型の生活をしても暑さに負けるんですよ。
朝型生活、3日でギブアップ。暑さにも降参。

2003年8月9日(土) デスク

SEX MACHINEGUNS のライブに行ってきました。
まだ耳鳴りが止みません。ヘドバン酔うほどやって首から肩が何か大変な事に。うあー楽しかったあ。
なにか気の利いた事言えればいいんでしょうが、ちょっと無理っぽいです。
皆様、どうもありがとうございました。

2003年8月10日(日) 委員長*ゲリラ更新(今回はマジメモードで)

時よ、とどまれ  おまえは美しい (ファウストより)


 セックスマシンガンズ、ラストツアー<ファイナル・アタック>、盛岡公演行ってきました。
「最後だからって特別なことはしない いつも全開だから」
 という言葉どおり、いつもの、いつもどおりの、最高のライブ。

 このツアーが終われば、解散。

 時よ、とどまれ。最高にカッコイイ彼らを、この音を、この響きを、永遠にとどめておきたいから。

 ライブの最中、そう祈りながら、本当は知っていた。とどまらないからこそ、彼らは最高にカッコイイのだということを。とどまらないために、彼らが解散という道を選択したことを。

 ヘッドバンギングするためにのばした髪を、切ろう。ここにとどまり、先に進めなくなる前に。彼らがそれぞれの道を行き、いつかまた出会う日がくることを祈って。髪を切ろう。


 とりあえず、ヘドバンで痛い首と肩が治ってから美容院いきます。二日たってもまだ痛い。

2003年8月10日(日) デスク

少し楽になりましたが肩から首から後頭部までまだ筋肉痛が。

私は耳掃除をするのが好きでして、ほぼ毎日のようにしています。そうなると、ほとんど垢がとれなくなってきます。キレイになっているという事なんでしょうがなにか物足りない。いっその事1週間くらい放っておこうか、そんな事すら考えていたある日。寝返りを打つと ガサッ と音がしました。掃除してみると何かものすごいサイズの耳垢が。 か、神様が願いを叶えてくれた!?<お願いですからもう少しマシな事を

2003年8月11日(月) 係長 

デスクと委員長がライブに行っている間、仕事で「くそう行きたかったぜ」などと呟きながら働いて居た訳ですが、 そうして働いている間につい先日電話で仕事の話をしたばかりの人が捕まってしまいました。
容疑は「やんなきゃならない仕事を年単位で放置していて、一般市民に損害を与えたため」です。
こっから先は独り言ですが

役所やら議会には吐いてすてるほどいらっしゃるのに、捕まらないのはあけた穴がでかすぎるからですかね。

「ミスをしても、穴と判る程度の些細なミスだから見つかるんだ、空間と思えるほどの大穴なら、誰も気づかないからね」
と先輩は言います。これから仕事をしていく上で、参考にしたいことばっかりで頭が痛い今年のお盆の幕開けでした。

2003年8月12日(火) 係長 

退院して1ヶ月たち、仕事も落ち着いてきて体調が良くなったので 献血しに行ってきました。 献血前には問診票の問いに回答する必要があります。 「海外行ったか?」「輸血受けたか?」「薬飲んでるか?」・・・等です。 手術については回答する欄が無かったので、検査のための採血のときに 看護師さんに聞いてみました。
「先月扁桃腺をとって、さっき歯医者にも行ってきたんですけど」
「ああ、歯医者さんでは抜歯とか歯石除去とかしたの?してなかったらOKよ」
「ああそうなんですか」
とか言っているうちに、採血用の針が刺さります。 「え、扁桃腺取ったって言ったの? 副作用については聞いたの?」
「ええまぁいちお・・・」
「扁桃腺が無いと、腎臓に直接細菌がおりてくるのよ! 扁桃腺で感染がストップできるのを知らなかったの? 下手すると人工透析しなきゃいけない体になっちゃうわよ!」
いくら以前耳鼻科で働いたことがある看護師さんだからって、知識があるからって、そんな断定的な言い方することないだろ、と眉間に縦シワが入りました。
針を刺されたままむっとしていると、 小学校に入る前の子供の場合だ、と遅すぎるフォローがありましたが、 若く見られて嬉しいとはいえ、程度ってものがあると思うんです。

2003年8月13日(水) 係長 

全国的にお盆でした。
出勤してもお客さんは少ないし、問い合わせの電話をしても「お盆なのに問い合わせかよ〜」とか、「担当が休みなので後日折り返し・・・」ばかりでした。
しかし。
日々トイレに行く時間もないほど大忙しで働いてきて、突然こんなに暇になると何をしてよいのやら。
午後くらいからお休みモードに切り替わってしまいました。
定時すぎにサクサクと帰宅し。
  気が付いたら午前4時。 あれ?外が明るい。
もしかして、着替えてすぐ、ごろんと横になってそのまま寝てた?
「あー、今日は暇だった」と背伸びしたところまでしか記憶がない。てぇことはやはり寝てしまったということ? とてもすっきりした頭で、無駄に寝てしまった時間を後悔してみます。寝つきが良いにも程がある、と思うんです。

  嬉しさも 中くらいなり 午前4時  係長

2003年8月15日(金) 委員長*代打更新

 ハッピバースデー トゥー ミー
   ハッピバースデー トゥー ミー 

 三十才の誕生日の夜、ロッテのチョコパイにかぶりつきながらパソコンの前で体育座りして更新してますコンバンワ。
 さて本日、三十才になったらピアスの穴あけると決めてたんで、仕事帰りに行きつけの皮膚科にいきました。盆休みでした。
 わあ、世の中ってお盆だったんですね、どうりで通勤の道すがら、ナスやキュウリの牛さん馬さんを見かけるわけだ。ま、ピアスはまた後日として、それじゃ最近気に入ってる名曲喫茶に・・・ってこちらも盆休みですね、ええ、わかってましたとも。わかってたってば。くそう。

 えーと。そういうわけで、本屋、ハシゴしました。

 お給料日だったので久々にがつんがつん買いこみ、とっても幸せな気分なのですが、こういう誕生日が、世間一般の目には「イタイ」とうつることくらい承知しております。
 問題なのは、その「イタさ」度ではなくて、ネタ的にオッケー、とふくみ笑いしてしまう自分ではないかと思っている、三十才、どしゃぶりのバースディ。

2003年8月16日(土) 係長

委員長、30歳おめでとう。
昨日からネットが繋がらず、電話も通じない状態でした。
やだなぁ。またストーカーが盗聴
洒落にならない冗談はおいといて。
NTTに連絡して修理担当の人に来てもらったところ、
電話線は床に這わすな、モノの下敷きになるところには置くな、という指導をくれまして、つぶれて断線した電話線を交換し、無事開通したらしい。 うんうん、これで職場からの私用電話も通じるね。よしよし。

帰宅してすぐにパソコンを立ち上げますが、ネットがつながりません。
ルータも見た、電源オッケー、パソコンの接続も設定もオッケー。なのに繋がらない。
結局、代打更新を依頼して、仕事へ出かけました。
夜遅くに帰宅して、もういちどルータをチェックしてみます。
電源オッケー。接続オッケー。いちいち指差し確認をしていて、ルータの後ろにケーブル1本発見。
あれ? このケーブルはなぁに?
そういえば、ルータにもう一箇所接続できそな穴が空いているね。

あまりにも自然にケーブルが転がってたので、気がつきませんでした。ごめんなさい。
土曜日、午前2時のできごと。

2003年8月17日(日) 係長

食事前には読まないほうがいいかもしれません。
さて、私は先月、慢性扁桃炎のため扁桃腺を取ったのですが。
主治医の先生がやさしくて我儘を聞いてくれそうなのをいいことに 切り取った扁桃腺を見せてくれるようお願いしておきました。
そして手術翌日。
大きめのフィルムケースくらいの容器2つにに、 それぞれ赤茶色い物体が入っています。 交互に見せてもらいながら、
「ゴルフボールみたいに穴だらけだね」
「この穴からウミが流れ出ていたんだよ」
「でもってこっちが右側だね、あんまり腫れてるから舌の横まで切っちゃうとこだったよ」
とても嬉しそうに話す主治医。
時はお昼すぎ。
ベッドサイドのテーブルにはお昼ごはんの
おも湯(灰色
みそ汁のうわずみ(赤味噌風味・半透明
果汁(黄色のオレンジ果汁
くず湯(怪しい緑色=実は青りんご風味)
という、すてきな流動食系メニューが並んでいます。
「いやぁ、切ったらウミどろどろ出てきててねぇ〜☆」
食事どきに、タイミング良すぎです先生。

2003年8月18日(月) 委員長

けふのわたくしの顔が
こんなにも苦渋に満ち満ちているのは
はぢめてあけたピアスの穴が
かなしひからではありません 
←けっこう痛いが
ぶらさげたケエキの箱が
自分で買った 三日遅れの
バースデーケーキだからではありません
 ←これだってけっこうイタイが
ああ あれはアンデルセンだったでせうか
ひとあしごとに 釘をふむように痛むという
足をもらった人魚のお話
あれはきっと

タコ・ウオノメ治療中の足なんでせうねえ




あまりの痛みにポエティックな気分になってしまいました。液体窒素って凶器ですね。

2003年8月19日(火) 委員長

 空腹時には、やたらと本を買い込んでしまうくせがあります。
 朝/昼/晩と、腹がすいたわけでもないのに、食事の時間だからといって食べ物をつめこむ現代人。その生活の中で、食欲という本能さえも、変化を余儀なくされているのではないでしょうか。わたしの、空腹だとスーパーの食品売り場よりも書籍売り場のほうへふらふらと足が向き、いつもの倍は、がばがばと買いこんでしまうのも、なにか現代病のひとつなのかもしれません。

 とりあえず、お昼ごはんを買いにコンビニへとむかったはずが、おもいきりよく通り過ぎてブックオフに直行してしまうクセをどうにかしないと。

2003年8月20日(水) 委員長

 矯正ブラジャーを知っていますか。
 取扱店を探そうとネットで検索したら、鬼のように男性陣の魂の叫びがひっかかりました。それはたとえば、「矯正ブラ=ウソつきブラ!」「ふざけんな矯正ブラ!」「だましやがったな矯正ブラ!」「バカヤロー矯正ブラ!」「聞いてんのか矯正ブラ!」(注:ほんとにこういう書き込みがあったわけではないです)な意見が主でした。

 いえ、誤解です。矯正ブラジャーというのは、その名のとおり、「矯正」するのです。すなわち、あるものをあるべき位置(望ましい位置ともいう)に整えるという機能をもつのです。ウソつき呼ばわりされるのは心外です。なぜなら、そこにはちゃんとあるからです。だましたな、と叫ぶなら、あのやけにぶ厚いふかふかパッドとか「ハグされてもバレない!本物みたいな感触ウオーターいり!」とかいうアレをして呼ぶべきです。たとえ矯正ブラが、腹の肉や背中の肉まで胸部にもちこむパワーを秘めているにしても、いずれそこに安定するならいったいどこに文句があるというのでしょう。いや、気持ちはわかるけど。

 そういうわけで、男性の無念のおたけびをかいくぐり、ようやく見つけた取扱店。しかし、そこにはまた、新たなる試練が待ち受けているのであった。(つづく)

2003年8月21日(木) 委員長

 (昨日の日記からのつづき)矯正ブラジャー取扱店。とはいえ、どれがそれなのか判別がつかず、色とりどりの華やかな下着のまえでぼーっとしていると、店員に背後をとられました。

「なにをおさがしですかぁ?」
「あー、えと、矯正ブラジャーを・・・」
 とたんに、あやしく輝く店員の表情。
「これね、うちのオリジナルなんですけど、もうすっごくいいんですよアタシも着けてるんだけどホラ触ってみてっねっわかるでしょっお客様失礼だけどおいくつ?やっぱり女性は若いうちはいいけどある程度過ぎたらいいものを身につけなくちゃ垂れ下がる一方でこれなんかいかがですかあらガードルも必要かしら重力には逆らえないっていうかほらお尻もお腹もサポート力抜群で上下そろえればラインも整ってお洋服も着映えがするっていうし」
「や、あの、矯正ブラジャーだけでいいんですけど」
 そんな一枚五千円もするようなパンツはいらないっす。
「あらぁでもやっぱりトータルでそろえたほうが絶対バッチリ決まりますよぉ」
「いやいや、ほんと、マジでお願いしますよ矯正ブラだけでいいんです」
 なんで買いにきたこっちがお願いせにゃならんのでしょう。
「あらそう?じゃあブラなんだけどやっぱりゴムだから伸びるのよね毎日着けると生地も伸びちゃって矯正力が落ちるから一度着けたら一週間は休ませてほしいわけよ。だからローテーションを考えると最低でも8枚は持っていてほしいのね」
「はあ、じゃ、とりあえず1枚買って、それでよかったら・・・・」
「だめだめだめよだめっ」
 え、ええ? だって1枚、一万円くらいするんですよ、いきなり8枚まとめ買いだなんて、普通しないでしょう?
「あのねこれ着けたら他のなんて着ける気しなくなって毎日よ毎日これ着けたくなるわよ。それで毎日着けたらゴム痛んじゃうし最初に8枚まとめて買った方が結局お得っていうの?カードももちろん使えるけど持ってなければローンを組んでもいいしね絶対8枚まとめて買うべきよ!」
 乳あて買うのにローン。
 すごいです。未知の世界です。しかも試着もしてないうちからこのセールストーク。
 なんとか試着にこぎつけ、フィッティングルームで矯正ブラを装備。失礼しまぁす、と先ほどの店員が現れて、ブラジャーに手を入れてきます。
「じゃ、ちょっと失礼しますねぇ。こうやって脇のお肉を(グイッ)こっちからも(グイグイッ)あとお腹から(グイグイグイッ)背中のほうからも(ググググググググッ)ほらっ、どう?」

・・・参りました。

 いやほんとにその、なんつーか、すごいですね、矯正ブラ。あの、ええ、もうわかりました。なるほど詐欺ブラといわれるだけのことはある、ものすごいパワーです。なんていうかこう、すごいイベントこなして手に入れた剣とかを装備しちゃったらもう、ばかばかしくってレイピアなんか使ってらんないよっていうのとよく似た気分です。こりゃもう普通のブラにはもどれません。やだなあもう、最初から試着させてくれたらあんなに8枚いっき買いに抵抗しなかったのにぃ。いいですよ、8枚、買いますよ。いくらですか、カードでいいですか? ボーナス払いはできますか?


 このあと、「8枚は取り寄せで一週間かかる」と言われなかったら、ほんとにふらふらまとめ買いしてたでしょう。なんだかとっても、「膝を屈した」感のある買い物でした。

2003年8月22日(金) 委員長

 ピアスの穴をあけてから、まだ一週間たたないんですが、やはり慣れるには時間がかかりそうですね。うみこそ出ないですが、ときどきタオルなどをひっかけるせいか、こわごわやってて消毒が充分でないのか、ちょっと痛かったりします。

 で、つらつらと、病院で穴をあけてもらったときのことを思い出してみますと。
 足裏のイボ・ウオノメのついでにお願いしたんですが、「じゃ、ささっとやっちゃうわね」と、ホントにささっとやってくれたんですよね。そういえば、耳たぶ、消毒しなかったです。ピアスの方も、おっことした片方はさすがに消毒しましたが。耳たぶ、話で聞いてるような、氷でひやして麻痺させて、というのもなかったし。皮膚用のマジックペンみたいなので好みの場所にしるしつけて、あとは看護婦さんがバチン、と。

・・・・・

 病院であけてもらう意義って、おまけで消毒薬がもらえる以外に、どこにあったんでしょうか。

2003年8月23日(土) 委員長

 病院での診察順番待ちって、けっこう長くて退屈です。で、中古で買ったシグマリオン2をひらいて、ワードで文章をいじっていました。
 するとですね、小児科もあるので、待合室には子どももわんさかいるんですけど、なんか嬉しそうに、のぞきこんでくるんですよ、画面を。

 おいおいカンベンしてくれよ。A4の3分の1くらいの大きさのPDAだから、ゲーム機と勘違いしてるのかもしれません。だけど、わたしがぱたぱたうってるのは、小説なんですよ。

 しかも、やおい小説です。


 ほらほら、子どもは近寄ったらあぶないよ。(小声)

2003年8月24日(日) 委員長

 コミケがあった日って、バスターミナルが、それっぽい人たちがいっぱいいます。カートになにやらいろいろ積み込んだ、服装やら目つきやらにちょっとフシギちゃんはいった女の子たち。
 ああ、わたしも行きたいなあとは思うんですけどね。

 職場の上司にでくわすとわかってて行くなんて、素では無理です。
 コスプレくらいしてないと、気まずさが中途半端で。

2003年8月25日(月) デスク

土曜日、ちょいと大きな花火大会に出掛けました。その大会は毎年ものすごい人数が全国から集まるので、交通の苦労を思うとちょっと腰も重くなるのですが、今年はなんと現地に友人が住んでいるのです。ヤッタ−泊れるー! よっしゃ皆で花火だーと盛り上がり浴衣も持って出掛けて昼間っから日本酒かっくらっていたら楽々と記憶が断線。だ、誰だしっぽ引っ張ったの?! お、音は聞きましたよ?<3発分くらい
日曜日はまだ酒がぬけきらずぼんやりとしたまま終了。月曜日になり友人にごめんなさい電話。優しく対応してもらってどんどんつのる罪悪感。ほんと何しに行ったんだか私。<飲みに<違
やっと退院してきたマイバイクも会社の前で突発的集中豪雨にさらされまくりです。あ、新しいマフラーが! チェーンが!
へこへこに凹みながらも帰宅時間です。雨もまばらになってきました。
ヘルメットのシールドに水滴がついて乱反射きわまりないので、シールドを上げて走っていました。ゆっくり行こうゆっくり。とか思ってたら雨粒がどんどん巨大になっていkいたいいたいいたい! 雨いたい!
家に辿りつく頃には顔面がじんじんしてました。
なんつうかロクな事がなさそうな週明け。いつもの事といえばいつもの事。

2003年8月26日(火) デスク

毎週最低1回、へたすりゃ2回3回と行く本屋さんにて。
某漫画の2巻まだかなー、と思っていたら3巻が新刊置き場に置かれていました。3巻をレジに持って行く際に2巻はないかと訊ねたら、ないとのお返事。「注文しますか?」と言われましたが、別の本屋で探してみますと答えました。そしてその後、別の本屋で2巻を購入。
そして1週間後。2巻が新刊置き場の一番目立つ所に置かれています。
3巻よりも目立つ所に。1冊だけ。

やっぱり買わなきゃいけないんでしょうか。

2003年8月27日(水) デスク

「言われた事をきちんとやる」「言われた事しかやらない」
この2つの言葉は同じ行為を言い換えたものではありません。その差はイレギュラーにどう対応するかに表れると思います。
『AをBしてください』という指示があったとして、作業中にA'が出てきた時に確認をする等して進めていくのが前者、気にせずBしてしまうのが後者という具合です。
この差は結構大きく、仕事をしていく上ではかなり重要です。なにしろ仕事を頼む上での信頼度が全く違います。「言われた事をきちんとやる人」というのは実は「言われた事+αができる人」なのです。
という事は
・「キスして」と言われたら乳も揉む
・「だっこして」と言われたら乳も揉む
・「書類取って」と言われたら乳も揉む
これであなたも今日からデキるヤツに!<違

2003年8月28日(木) デスク

ちょっと甘い気分になりたくて
「ねぇ、私に飽きてない? 大丈夫?」と相方さんに訊ねたら
「飽きて別れる事はないだろうけど
 呆れて別れる事はあるだろうね」と返され
色々言い返したい気持ちで一杯になったのに
「座布団1枚!」と叫んでしまった自分が許せない夜。

2003年8月29日(金) デスク

新刊が出るのを待ち遠しく待っていた漫画の最終巻がでました。
「おさんぽ大王」7巻。作者の須藤真澄さんがあっちゃこっちゃに行って事の顛末を書くという単純明解なもの。なんというかあったかみというかおかしみというかがあって好きなのです。楽しみにしていたのです。ああ、寂しいなあなどとメランコリーな気分でお昼休みにドトールで読んでいましたら。
韓国エステ編が面白すぎて思いっきり不審人物に。
え? なにこれなにこれほんと? 本当なの? 本当にこんな事されちゃうの?<されるらしい
何かの機会がありましたら、皆様もぜひ読んでみてください。

あと、私はこの人の書くO村編集長の似顔絵がすごく好きです。サイン会でも描いてもらったくらい。

須藤真澄オフィシャルサイト おさんぽ王国

2003年8月30日(土) デスク

冷製パスタが許せません。
だってあれマカロニサラダですもん。穴あいてないだけで。
暖かくして食べるのが美味しいものを、なんで冷たくして食べなきゃならないんでしょう。暑くて食べる気しないんだったら食べなきゃいいんです。冷たくして食べる物ほかに一杯あるじゃないですか。

という信念(信念?)を持っている私の目の前で相方さんが食べているのは

水道水を入れたお茶漬け<しかも蛇口から直で

ああもうやめてよだってそれお茶漬けじゃないよ水道水漬けだよ確かに永○園でCMもやってるけどまさかあれは水道水じゃないだろうよせめて麦茶とかミネラルウォーターとか湯冷ましとかあるだろうあまつさえそれを私に作らせるななんかの実験みたいじゃねえかなにか大切な物が失われちまったよあの瞬間こういう些細なすれ違いが積み重なって熟年離婚とかになるんじゃないのっていうかなんか今必要書類一式が揃ってたらハンコ押しちまいそう目の前でそれ食べられるとなんだか私のお茶碗までカルキ臭いような気がしt

食事って雰囲気が大事ですよね。

2003年8月31日(日) デスク

小学生の頃、給食当番をしていてメインのおかずのハンバーグが入っていたでかいボウルを落としてしまい、10個くらい床にぶちまけた事があります。「あーっ」「何してんだよ」という級友のそしりと「ヤバい」という気持ちですっかり動転した私はその床に落ちたハンバーグをボウルに戻してしまい、どれが落ちてどれが落ちてないのかさっぱり判らなくしてしまいました。しかもこの事を担任が母親に「家でやってる事ってつい出ちゃうんですよね」と報告。ごめんねママン。恥ずかしかったでしょう。
それがトラウマとなり、すっかり慎重に……なるわけもなく、またもやおかずの餃子を全部ぶちまけてしまいました。わ、私が食べるから!


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